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チームラボ代表:猪子寿之 – どこに住んでるかなんて、スキルには関係ない。

INTERVIEW チームラボ代表 猪子寿之
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3月22日まで開催されるデジタルアートの展覧会「チームラボと佐賀 巡る!巡り巡って巡る展」を開催するチームラボ代表の猪子寿之(いのこ としゆき)さんにインタビューを行いました。

「チームラボと佐賀 巡る!巡り巡って巡る展」は佐賀県内の4会場で10作品を展示するチームラボのデジタルアート展覧会。美術館や宇宙科学館、歴史資料館など、それぞれ異なるテーマの会場が採用されており、4会場すべてをまわると佐賀県の文化の側面に触れることができる導線となっています。

チームラボは2013年10月にも、佐賀城跡でプロジェクションマッピングのイベントを開催し、当初想定以上の動員を集め大成功しています。

 

よく許してくれたと思いますよ。佐賀城をぶっ壊しましたからね。

ー まずは開催おめでとうございます、今回、チームラボとして過去最大級の展覧会を佐賀で開催することになりましたが、なぜ佐賀で開催されることになったのですか?

佐賀県と最初に関わりがあったのは、2012年のILC(国際リニアコライダー)誘致に関するプロジェクトで、作品を発表しました。

 

ILC-SEFURI

 

その発表イベントで、古川県知事から直接声をかけていただいたのがきっかけで、その後佐賀城でのプロジェクションマッピングイベント開催につながりました。

ー 佐賀城でのイベントは大盛況でしたね。

佐賀城をぶっ壊しましたからね。
作品中での表現とはいえ、よく許してくれたと思いますよ。

ー 佐賀城は歴史上なんども壊されたり、燃やされたりしていますが、21世紀にまた壊されるとは思いませんでした。

そこで「またやろう!」という話になり、大きく強力をいただけるようになりました。

 

トップが面白ければ、街もおもしろくなる。

 

ー 佐賀には何度も来られていると思いますが、なにか印象はありますか?

佐賀の人はおもしろい方が多いですよね。「前へ前へ」って、積極的な人が多いと思う。

今回声をかけていただいた古川知事なんて、クリエイティブなことに貪欲でびっくりする。「おもしろいことをやりたい」という意識が強くて、このトップのもとで街が活性化していくのがイメージできます。

佐賀県はフォーチュンクッキーで踊ったり、ロマンシング佐賀とか、変なことをやっているけど、限られた予算の中で口コミを起こして認知をひろげようとする努力が見えておもしろいですよね。

「理解して仕掛けている」という感じがする。

ー フォーチュンクッキーなんて、噂では50万円程度の予算で作られたとききました。

もっと少ないらしいですよ。そのくらいの予算でどれだけ話題を呼んで、佐賀の風景を全国に知らせたか。自治体で佐賀県が一番早かったんじゃないですか?

ー バナー広告でも一瞬で消化してしまう予算ですね。

10人くらいしか興味を持たないよね。

ー 今回、会場は撮影OKとなっていましたが、このあたりの配慮も口コミの広がりなどを意識しているからこそ、判断できているとおもいます。

トップが理解してるから、判断できているんだと思う。

武雄市図書館だって、賛否両論あるみたいだけどそうやって話題になることで確実に武雄市の知名度は向上しているし、経済効果だってあるでしょう。

ー 武雄市図書館は毎週末駐車場は満車で、盛況しています。地元の私達としては、もちろんアリだと思ってます。

今回、基本は4会場と告知していますが、じつは武雄市図書館にも作品を展示してるんですよ。
図書館の入口を入ると「図書館で踊り続ける」とう不思議な光景が見れますよ。

これを含めると全部で11作品ということになりますね。

ー 今回、チームラボをキッカケに佐賀県に興味を持つ人もいるでしょうし、佐賀県の方もアートやテクノロジーに関心を持つキッカケになると思います。

チームラボを呼んでいただいたからには、呼んでいただいた目的を達成したいと思うんです。これが企画が良かった・悪かったという指標になると思う。

 

どこに住んでいるかなんて、スキルには関係ない

ー 今回の展覧会の開催も含め、佐賀県内でチームラボの認知度はとても高いと思います。例えば「わたしもチームラボで働きたい!」と思った方に対して、どのようなことを求めますか?

とにかくスキルが重要で、判断基準になってます。

最初からオリジナリティとかクリエイティビティとかを意識しないで、好きな作品を真似して作ることからはじめればいい。
どうやって作ればいいかも勉強して、いまならインターネットもあるし、調べればある程度の情報は手に入ると思う。ワーク・ライフバランスを忘れてしまうくらい作ることに熱中すれば、自ずとスキルもついてくる。

これなら、地方に住んでいてもスキルを磨くことができる。
どこに住んでるかなんて、スキルには関係ない。

極端な言い方をすれば、コミュニケーション能力なんていらない。スキルで判断しています。

 

ただ作りたい、作りつづけていきたい。

ー 今回のアート作品について、それぞれの作品に携わった方の名前が公表されています。話によると、コラボレーション等ではなく、チームラボのチーム(社員)として活動をしているとお聞きしました。このようにアート作品を発表しながら、企業として収益を上げる秘密を教えて下さい。

今回展示したようなアート作品を販売することもありますし、貸し出すこともあります。呼ばれれば海外だって飛んで行くし、いろんな手段があります。

現在も受託開発の仕事も続けてますよ。

ー 「今後どのようなビジネスにしたい」とか具体的なビジョンはありますか?

「どうなりたい」というのは特にないんです。

ただ、作りたい。作りつづけていきたい。と思っています。

 


[ 編集より ]

期間中、会場で展示された作品の一つ『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 – Light in Dark(work in progress)』は未完成といいます。

昨年福岡で発表された際には30秒程度の作品だった本作が、今回は6分を超える作品に進化しています。しかし、これも未完成でまだ続きのストーリーがあるとのこと。

今年中に予定しているという、ヨーロッパでの出展の際には続きを体験することができるかもしれません。アート作品がアップデートされて成長していくところも、デジタルのおもしろいところだと思います。

EDIT:TORIYA

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 – Light in Dark(work in progress)

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 – Light in Dark(work in progress)

プレゼント

「チームラボと佐賀 巡る!巡り巡って巡る展」のペアチケット、ステッカー、ポスターのセットを抽選でプレゼントしています。ご希望の方は Clip!SAGAのfacebookTwitterのいずれかに「欲しい」と呼びかけてください。
当選者の方に、折り返しご連絡させていただきます。

応募締め切り:2014年3月10日

イベント概要

「チームラボと佐賀 巡る!巡り巡って巡る展」
期間:2014年2月28日(金)~3月22日(土)
会場:佐賀県立美術館、佐賀県立九州陶磁文化館、佐賀県立名護屋城博物館、佐賀県立宇宙科学館
時間:

  • 佐賀県立美術館:9:30~18:00
  • 佐賀県立九州陶磁文化館:9:00~17:00
  • 佐賀県立名護屋城博物館 :9:00~17:00
  • 佐賀県立宇宙科学館:平日(火~金):9:15~17:15、土、日、祝 9:15~18:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
料金:一般 ¥500(各館券)、¥1200(全館共通券)、高校生以下及び障害者の方は無料
主催:佐賀県
企画協力:チームラボ
特設サイト:teamlab-meguru.jp

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