INTERVIEW:九州のJリーグが好きすぎて、九州のJリーグスポンサーの商品だけで生活する男

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インタビュー

ちょっと言ってる意味がわからない。それが最初の印象でした。

「九州のJリーグを好きすぎるあまり、九州のJリーグのスポンサーを愛してしまった男」がいたんです。まるで昼ドラのように屈折した愛にみえたその情熱は、ただピュアなJリーグ愛によるものでした。

彼と接したほんの数時間後には、私も九州のJリーグのファンになってしまうほどの巻き込みJリーグ愛。

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「九州のJリーグが好きすぎて、九州のJリーグのスポンサーの商品だけで生活する男」は福岡在住のデザイナー兼サッカーライターのウメダユースケさん。

2014年(スポンサー生活の)シーズンを終えたばかりの彼を直撃しました。
なお、彼の強い要望により、スポンサー名には敬称を付けさせて頂いています。

サガン鳥栖

応援を極めたいと思った時に、スポンサー様を応援するというアイデアに。

– 「九州のJリーグのスポンサーの商品だけで生活する男」をはじめたきっかけを教えて下さい

どうすれば、九州のJリーグをもっと応援できるかを考えていた際に、思いついてしまったんです。「九州のJリーグチームを応援して下さっているスポンサー様」を応援することでした。

スポンサー様の商品だけで生活すれば、スポンサー様を目一杯応援できて、なおかつ九州のJクラブを強くすることができると思い立ち、始めることにしました。

– チームではなくスポンサーを応援…

もちろんチームや選手を応援することは当然なんですが、もっと応援を極めたいと思った時に、スポンサー様を応援するというアイデアになりました。

それ以降、2014年のシーズン中はあらゆる出費を、スポンサー様の商品でまかないました。

サガン鳥栖

2014年のシーズン中はあらゆる出費を、スポンサー様の商品でまかないました。

– スポンサーさんの商品というと具体的にどのような商品になりますか?

たくさんありすぎて挙げると切りがなくなっちゃいますが、一番利用したのは福岡の地元企業であり、アビスパを応援して下さっている『プレナス』さまですね!『ほっともっと』さんと『やよい軒』さんには数えきれないくらい行きました。

あと、目から鱗だったのは同じくアビスパ福岡のスポンサー『ウエスト』さまのうどんの美味しさですね。元々九州出身では無いので、福岡にうどんのイメージが無くあまり利用していなかったのですが、スポンサー生活を初めて利用するようになると大ファンになりました。とくに、言わずと知れたアビスパ福岡のスポンサー『味の明太子 ふくや』さまとのコラボメニュー「明太釜玉うどん」は本当においしくて、何度食べても飽きませんでしたね。あ、あと、ブログで反響が大きかったのは、居酒屋ウエスト天神店限定の「もつ鍋食べ放題690円企画」ですね!月曜の17時からのみ注文できるメニューなんですが、狙って行く価値はありますよ!

スポンサー生活を始めてからファンになったお店は他に、『リンガーハット』さま(V・ファーレン長崎のスポンサー)や『お弁当のヒライ』さま(サガン鳥栖、ロアッソ熊本のスポンサー)ですね。スポンサー生活が終わってからも、また食べたくなって頻繁に通っていますよ。

>>九州のJリーグスポンサーリスト(2014シーズン)
http://www.sponsoccer.com/sponsor

– とはいえ、スポンサーの商品だけで生活することで支障もあったのではないですか?

スポンサーだけで生活するにあたって引越ししたり、家具や家電を買い替えたりしたせいでだいぶ貯金がなくなりました(笑)。食費も外食ばかりになるので、毎週観戦のためのチケットを買ったりしていると、気付いた頃にはスポンサー生活を続けられないほどまで使ってしまっていて… でも、いざとなったら大分トリニータのスポンサー『九州ろうきん』様に活動資金を借りることもできますよ。

スポンサッカー

飲み会では、食事は先に済ませておいて、スポンサーのビールや焼酎だけを注文して飲んでいました。

– 最も高額な出費にはどんなものがありましたか?

外食などでお金がかかる分、かなり切り詰めた生活をしていたので、高い買い物とかはあまりしてませんでしたね。着るものは、下着や肌着などは『マックスバリュー』さま(ロアッソ熊本のスポンサー)、洋服は古着屋の『ムックハウス』さま(V・ファーレン長崎のスポンサー)で安いシャツやズボンを買って着回していましたし。

でも、一番お金を使ったのはやはり引越しですかね。出費の多くを占める家賃をスポンサーさまに届けたいと思い、アビスパ福岡とサガン鳥栖を応援する『アパマンショップ』さまで部屋を借りることにしました。なので、スポンサー生活の約一年間で一番応援した額が多いのは『アパマンショップ』さまになりますね。

– まわりの反応はどうでした?

地元の家族には変な心配されると面倒なので、スポンサーだけで生活していることは話しませんでした。彼女にはとりあえず2014年シーズンの終了までやらせてくれとお願いして納得してもらいました。でも、デートで食べにいく店も段々ローテーションが決まってきて、最後の方は一緒について来てくれなくなりました(笑)

仕事の付き合いで、飲み会などに何度かスポンサー以外のお店に行きましたが、食事は先に済ませておいて、スポンサーのビールや焼酎だけを注文して飲んでいました。食べ物に手をつけない理由を聞かれてスポンサー生活のことを説明すると、かわいそうな目で見てくる人や、体の心配をしてくれる人など反応は様々でした。たまに感激して褒め讃えてくれたりする人もいて、その時は本当にやってて良かったなと思いました。

– 徹底してますね…最近はメディアからの問い合わせもあるとか

スポンサー生活をする以前から、九州のサッカーについてのWEBサイトを運営していましたが、そのころよりは格段にメディアの方からコンタクトをいただくことが増えました。「Clip!SAGA」でも僕の記事を載せていただき、ブログ「ざかしんく」さんや長崎のスポーツ新聞「ola!」さんでは僕の紹介記事を掲載していただきました。メディアの方と知り合う機会が増え、Jリーグを盛り上げたいという熱意を共有できました!

サガン鳥栖

選手のひたむきに戦う姿に胸を打たれ、自分も最後までスポンサー生活を続けるんだという気持ち

– 2014年シーズンを終えた感想をきかせてください

残念ながらJ2から九州のクラブがJ1に昇格することはできませんでしたが、サガン鳥栖のJ1での戦いっぷりにはしびれましたね。J1とJ2は開催日がそれぞれ土曜日と日曜日とに分けられていて、J1の開催日はサガン鳥栖の応援に集中していました。なので、試合前などにサガン鳥栖のスポンサー『竹乃屋』さまや『セブンイレブン』さまに行って飲食して勝利の願掛けをしていたのですが、これがすごいことに当たりまくりだったんです。

食べにいくと勝つもんだから、次の試合の日も必ず行くようにしていると、シーズン中盤にはサガン鳥栖が首位に浮上!ブログを見て下さっている方が願掛けのご利益に驚きの声をあげてくださったりして、スポンサー生活冥利に尽きました!
最終的にはアジアチャンピオンズリーグの出場権を獲得できる4位以上に食い込むことは出来ませんでしたが、ほぼ全試合ベアスタでサガン鳥栖の試合を観戦することができ、そのたびに選手のひたむきに戦う姿に胸を打たれ、自分も最後までスポンサー生活を続けるんだという気持ちを強く持ち続けられました。

J2所属の5クラブによるバトルオブ九州は、ロアッソ熊本が初めて優勝しました。今年の九州対決は全部で20試合。日程的に観に行けるものは全て観戦しましたが、どの試合も好ゲームで楽しめました。特に印象に残っているのは、第1節と最終節に行われたロアッソ熊本とアビスパ福岡のカードですね。月間ベストゴールに選ばれた開幕戦のロアッソ・片山奨典選手のスーパーミドルは今でも目に焼き付いています。そして、最終節はロアッソの藤本主税さんが現役最後の試合となりました。対戦相手は彼のプロデビュークラブであるアビスパ。試合にも途中出場して見事ロアッソが勝利を飾ったんですが、試合後には両クラブの選手が藤本さんを胴上げするという感動的な光景を見ることができました。あのシーンには、街と街が競い合うJリーグの素晴らしさを実感しましたね。

バトルオブ九州以外でも、今季観戦した試合はナイスゲームが多かったですね。名門ジュビロ磐田をアビスパが3-1で撃破した試合や、終盤に逆転して勝ったギラヴァンツ北九州の東京ヴェルディ戦は本当に興奮しました。
おっと、忘れてはいけないのが5位でフィニッシュしたギラヴァンツの大躍進ですね!サガン鳥栖と同じく、クラブの運営費で他クラブに引けを取るなか、ひたむきな戦いで勝利を重ねていく姿には感動しました。九州のクラブはどこも低予算ですが、そんななかで結果を出すというのはすごいなーと思います。お金が無くても上に行けることはサガン鳥栖がJ1の舞台で証明してくれていますので、他の5クラブもあとに続いて行って欲しいですね!

– 来シーズンの予定を教えて下さい。

正直なところスポンサー生活に関しては燃えつきちゃった感があるので、九州のJリーグを盛り上げるために、次は何か別のことに取り組みたいなと思っています。
スポンサー生活を通して九州のJリーグの現状が色々見えてきた部分があるので、そうした経験を活かせることを目下考案中です!

「九州のJリーグを好きすぎるあまり、九州のJリーグのスポンサーを愛してしまった男」

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