サガン鳥栖 vs FC東京「佐賀県presents夏休みファミリーデー」イベントレポート

サガン鳥栖
イベント

8月16日にベストアメニティスタジアムで行われたJ1第20節 サガン鳥栖 vs FC東京の試合は「佐賀県presents夏休みファミリーデー」と題され、多くの観客で賑わいました。

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Jリーグに詳しくない方のためにサガン鳥栖の現在の状況をお伝えしておくと、九州で「唯一」国内最高のリーグの「J1」で戦っているサガン鳥栖は、首位というこれ以上ない成績を収めています(8月16日時点)。

しかしながら、クラブ内部の事情により、近年のサガン鳥栖の強さを築いてきた韓国人監督のユン・ジョンファン氏を8月7日に突如解任。ヘッドコーチだった吉田 恵(めぐむ)氏を監督に昇格させ、新たな体制でリーグ初制覇に向け再スタートしました。

これまでJリーグでは、結果を残してきた監督を解任させると一気に成績を落とす、といった例が数多く見られてきました。サガン鳥栖の場合、チーム成績は伸びる一方だったため、新指揮官にかかるハードルとプレッシャーはリーグの歴史においても最大級といえるでしょう。

16日のFC東京戦は、吉田恵監督体制となって2試合目。まずはチームの勢いを取り戻すための一勝がなんとしても欲しい試合でした。

そんな注目の一戦となった当日は、お盆休みということもあり、家族連れなどたくさんの人がベアスタに足を運び試合を見守りました。

 

MINMIさんのミニライブが実現

この日は「サマーカーニバル第三弾」ということで試合以外にもイベント企画が目白押し。中でも、若い鳥栖ファンが最も楽しみにしていたのは、女性シンガーソングライターのMINMIさんによるベアスタでのミニライブでしょう。大阪府出身で、かねてからのサガン鳥栖のファン、ということでもないMINMIさんがなぜ鳥栖のベアスタに来てくれることになったのか。

実はこの企画、鳥栖サポーターが歌う応援歌(チャント)とのつながりから生まれました。

というのも、サガン鳥栖のサポーターが、勝利した試合の後に歌うチャントとしてMINMIさんの「シャナナ☆」という曲を使用しているからなんです。

お盆休みといえど、18,100席が埋まったこの試合。おそらくサッカーよりもMINMIさん目当てに、初めてベアスタに足を運んだ人も少なくなかったでしょう。これをきっかけにサガン鳥栖のファンになってくれれば企画は大成功。MINMIさんにも感謝です。

サガン鳥栖

Jリーグ初の試み「手話応援」

スタジアム内で行われたもう一つのビッグイベント。それは、「佐賀県による当日のホームゲームをユニバーサルデザイン化」という目的のもと企画された、手話での応援にチャレンジというものでした。

佐賀県聴覚障害者サ­ポートセンターの香田先生のレクチャーのもと、「優勝・目指して・一緒に・頑張ろう!」という手話のフレーズを、観客全員で覚えて応援しました。
障害者・高齢者・外国人の方などがスタジアムに招待され、「Jリーグ初の試み」となった手話応援は、観客席のほぼ全員が参加し大成功となりました。

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サガン鳥栖が挑む未知の領域

サガン鳥栖はJ1に初参戦した2012年以降、リーグ戦5位(2012年)、天皇杯ベスト4(2013年)と毎年結果を残しながら、着実に前進しています。

今季はさらにその上を行きそうな絶好調ぶり。なんと、リーグ前半戦を首位で折り返しました。手話での応援フレーズが「優勝目指して」となったのも、この好成績があるがゆえと言えます。J2時代からのファンからすれば、優勝なんて言葉を口に、いや手話にできるなんて夢のようだと話す方もいました。

今季のJリーグは大混戦の様相を呈しています。他国のリーグに比べて突出したクラブが無いので、混戦は毎年のことではありますが、上位クラブの実力は例年以上の拮抗しています。この状況は、サガン鳥栖にとってチャンスが大きいことを意味します。

もし、優勝を逃したとしても3位以内に入れば、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)というアジア一を決める大会の出場権を獲得できます。「最低でもACL」と目標を定めて応援されている方も多いみたいです。

人口7万人の街のサッカークラブが見せる大健闘。日本のサッカーファンの多くが、近年のサガン鳥栖の戦いぶりに驚きを隠せずにいます。異例の監督解任については、資金面での問題がささやかれていますが、ピッチの上で団結し、結果を残す選手たちの頑張りが状況を改善してくれることを祈って、クラブが初の栄冠をつかめるよう応援していきたいです。

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