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試合の無い週末、お隣のダービーはいかがでしょう?九州でいま一番盛り上がる本城の「福岡ダービー」

ダービーマッチ
イベント

これまでサガン鳥栖についての記事をしたためてきましたが、今回はサガン鳥栖から見た隣県のJリーグクラブの話題です。隣県と言ったら福岡、長崎、熊本・・・すべてJ2です。サガン鳥栖はJ1。しかも今んとこ2位(第22節終了時点)!ホント素晴らしい!

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サガン鳥栖の試合を観ていてJ1のレベルに慣れてしまったら、J2のサッカーは物足りないというイメージを持たれているかもしれません。でも、僕が思うに、J1とJ2で歴然としている差は選手の知名度くらい。テクニックは多少劣っても、がむしゃらなプレーから伝わってくる気持ちはJ2の方が上回ってると思います。

そこで、なんですが。

そんな”絶対に勝ちたい気持ち”を目の当たりに出来そうな試合、「福岡ダービー」が今週末、9月6日(土)に行われるんです。福岡ダービーとは福岡県が抱える2つのJクラブ、アビスパ福岡とギラヴァンツ北九州が対戦する試合のこと。今回の舞台はギラヴァンツのホーム、北九州市立本城陸上競技場(八幡西区)です。

負ければ悔しさの底のまたどん底にまで突き落とされるダービーマッチ(※)。異様な熱気に包まれ、白熱した試合になること間違い無しのこの試合を、福岡県民の方だけでなく、テレビの前ではなく、サガン鳥栖を通してここ2、3年の間にサッカーに興味を持ち始めた方にも、ちょっと観に来て欲しいのです。

※ダービーマッチとは = 地理的に近いクラブ同士の対戦や、一国を代表するクラブ同士の対戦など、お互いのクラブとサポーターが特別な感情を込めてプレーする試合のこと。地域名にちなんで「◯◯ダービー」と呼ばれたり、国内の強豪同士の試合などはナショナルダービーという呼び方をします。ダービーマッチには、クラブやその土地の歴史的な因縁からくるライバル意識や、同じ県や街のクラブには決して負けたくないという気持ちなど様々な感情が込められ、意地とプライドがぶつかり合うため、リーグ戦とは別次元の重要な一戦となります。

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九州を代表するダービーマッチ

「福岡ダービー」の前に、少しばかり九州のダービーマッチのお話を。サガン鳥栖にもダービーマッチの相手がいます。そうです、福岡市をホームタウンとするアビスパ福岡です。「九州ダービー」とはこの2クラブの対戦を指します。他の九州のクラブ同士の対戦も「九州ダービー」と称されることがありますが、この2クラブの数々の戦歴をリスペクトするためにも、そちらは「バトルオブ九州」と呼んで区別したいものです。

鳥栖と福岡は地理的にも近く、クラブができた時期もほぼ同じだったため、これまでの対戦で熾烈なライバル関係が醸成されてきました。しかしながら、2011年から所属ディビジョンが異なるため対戦は無し。お互いを忌み嫌い合う両クラブのサポーターですが、闘争本能をかき立てられる「九州ダービー」をJ1の舞台で実現させることは、両サポーター共通の思いです。昨年のアビスパ福岡の経営問題発覚により、チームの存続が危ぶまれた際には、良きライバルとして支援の手を差し伸べるサガン鳥栖サポーターも少なくありませんでした。

アビスパ福岡のスポンサー「福岡パルコ」のスポーツ用品店・KAMOに飾られた両クラブのユニフォーム

アビスパ福岡のスポンサー「福岡パルコ」のスポーツ用品店・KAMOに飾られた両クラブのユニフォーム

“博多”に対する特別な感情

そんな「九州ダービー」が行われない今、九州で最も盛り上がるダービーマッチというのが「福岡ダービー」なのです。

両者の対戦は、ギラヴァンツ北九州がJ2に参戦した2010年シーズンから数えてまだ7回しかなく、それぞれの街で話題を独占するような一戦にはなっていません。アビスパ福岡にとってギラヴァンツ北九州は、まだまだJリーグに上がって来たばかりのクラブ。同じ県ではあるも、距離が離れているため北九州に対して特別な意識を抱く人は少ないようです。

ただ、”博多”に対して強烈なライバル感情を燃やす北九州のサポーターにとって、アビスパ福岡に勝つことが地元クラブを応援する目的のようなもの。そのためこのダービーは、北九州のホーム、本城で行われる方が断然盛り上がります。毎回通常の試合の2倍以上の観客動員が見込まれるほど、スタジアムはちょっと異様な熱気に包まれるんです。

ギラヴァンツ北九州ホーム試合入場者数

シーズン平均 福岡ダービー@本城
2014年
3,321
?
2013年
3,175
7,058
2012年
3,346
7,637
2010年
4,189
7,398

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収容人数1万人ちょっとのスタジアムですから、7,000人も入れば満席に近い感覚を味わえます。普段以上に目の前の一戦に賭けるサポーターの感情が選手に伝わり、毎度面白い試合になる福岡ダービー。ですが、今季はチームのスタイルがっても対照的。だから、例年以上に面白くなるのではと睨んでいます。

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ハイプレッシャーでハイテンションゲームを演じるアビスパ

情熱的な性格のマリヤン・プシュニク監督が率いるアウェイのアビスパ福岡が目指すのは、ハードワークを軸にしたサッカー。J1を席巻した2年前のサガン鳥栖のように、前から前から相手にプレッシャーをかけてゴールに近い位置でボールを奪いにいきます。

それがうまくはまって、先制点を奪うことができれば試合を優位にすすめられるのですが、ハイプレッシャーを実行することにより、終盤はどうしても選手らの足が止まりがち。今季のアビスパはここまで(第29節終了時点)で11勝8分け10敗ですが、そのうち逆転負けが5回と、先制点を奪っても逃げ切れずに追いつかれるか逆転を許してしまう試合が目立ちます。

前線の選手の消耗が特に激しいことから、3人の交代カードは主にフォワードに費やされるので、後方の選手は90分間走りきらなければなりません。そのため、試合の終盤は相手に押し込まれたり、守備にほころびが出て失点を許すケースが多く、リードしているときはそれはもう、冷やっ冷やな展開に。

しっかり走りきる力をつければ勝ち星を増やせるのでしょうが、第三者的には、どっちに転ぶか分からないハイテンションゲームを演じる今のチームを観るのもなかなか楽しいものです。プシュニク監督によって吹き込まれた情熱をピッチで表現する選手たち。あの気持ちのこもったプレーがダービーでも爆発するか、はたまた空回りしてしまうのか。選手や監督の、ダービーに対する意気込みにも注目したいですね。

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リードされても冷静沈着。逆転勝ちが得意なギラヴァンツ

そんなアビスパ福岡とは対照的に、ギラヴァンツ北九州というクラブは憎らしいまでに冷静で勝負強いです。現在4位と好調を維持するギラヴァンツ。今季リーグ戦6試合+天皇杯の横浜F・マリノス戦の、計7回もの逆転勝利はリーグ随一と言える多さです。

狙いなのか何なのか、前半はゆっくりとした立ち上がりで相手の様子を伺います。それがたたって失点してしまうケースもありますが、全く慌てず後半には逆転して勝つという展開で勝ち点3を積み重ねてきました。

運動量で勝負する点はアビスパも同じ。ですが、常にプレスをかけるのではなく、守るべきときは全員が引いて守り、チャンスと見るやディフェンダーも攻撃参加するといったように、パワーの出しどころをチーム全体が心得ています。シュート数は相手より少ないのに勝つという試合も多く、したたかに勝利を重ねている印象です。チームを率いて2年目の柱谷幸一監督。昨年は結果が出ませんでしたが、長期的視野で取り組むチーム作りが実を結んだかたちです。

そんな成功体験の積み重ねから、「リードされても最後には勝つ」という自信をチーム全体がつかんでいるので、負けていても慌てることなく主導権を握って試合をすすめられるのでしょう。 試合終盤にリードを奪えば残り時間はガッチリ守るのがギラヴァンツの必勝パターン。サガン鳥栖でも活躍した渡邉将基選手らが身体を張ってゴールを死守し、引き分けにすら絶対に持ち込ませません。あの安定感はなかなかの見物です。

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先制点が勝負の分かれ目か!?

順位は違えど、戦力はほとんど差がありません。ただ、このようにチームの性格や試合運びの巧さに大きな差があります。なので、たとえアビスパが先制したとしても、そのまま逃げ切る可能性は低いように思います。ただ、ギラヴァンツが試合をひっくり返したのは1点差がほとんど。アビスパが先制し、リードを2点差に広げることができれば、アビスパにもかなり勝機が見えてくるのではないでしょうか。

ギラヴァンツが先制すれば、その時点で決着が着きそうですが、もしアビスパが先制すれば、逃げ切りを図るアビスパと、虎視眈々と逆転を狙うギラヴァンツという非常に面白い展開になるはずです。

日本代表戦によりJ1リーグ戦の開催がない今週末。サガン鳥栖の試合が無いこの機会に、隣の県のダービーマッチまで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか?

ちなみに同日は大分銀行ドームでも、大分トリニータとロアッソ熊本の「バトルオブ九州」も開催されますよ!

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本城陸上競技場・スタジアムガイド

もし初めてギラヴァンツの試合を観に来られる場合、到着してからガッカリされるといけないので先に言っておきます。ギラヴァンツ北九州の本拠地・本城陸上競技場は、サッカーの試合を堪能するにはちょっと意地悪なスタジアムです。

ただ、スタグル広場など周辺の牧歌的な雰囲気は最高。そんな本城の楽しみ方を下の記事にまとめておりますので、観に行ってみようかなと思って下さった方はぜひお役立てください!

>> ギラヴァンツ北九州の強さを小耳に挟んだ方へ。一度、本城に試合を観に行ってみませんか?

イベント概要

2014Jリーグディビジョン2 第30節 ギラヴァンツ北九州 vs アビスパ福岡

日程:2014年9月6日(土)
時間:18時 キックオフ
会場:北九州市立本城陸上競技場
住所:福岡県北九州市八幡西区御開4丁目16−1
チケット:販売中
・コンビニエンスストア:セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート
・店頭販売:チケットぴあ 小倉井筒屋 新館・黒崎井筒屋
・インターネット:ギラヴァンツオンラインチケット

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