福岡市中央区 有料自転車駐輪のナゾ

福岡市中央区の自転車
福岡

今回は福岡ネタ。

福岡市(とくに中央区)に住んだことがある方は、自転車を撤去され「那の津の保管所に取りに行く」という経験をしている方も少なくないはず。中央区の自転車監視員(正式名称不明)と並んで、税金のムダというか、住民に嫌われる施策ベスト3と思ってますが、今回はどうしても理解できない改変がありました。

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福岡市中央区の自転車

天神の新天町や渡辺通沿いでよく見る、自転車にくくりつけて施錠する「有料駐輪場」なんですが、以前は駐輪料金100円を「後払い」だったのが「前払い」に仕様変更されたのです。もう少し詳細に伝えると「前払いかつ、カギを抜いて管理する」ようになりました。以前の機械にはカギはありませんでした。

「後払い」を「前払い」に
これ何のメリットがある!?!?!?

「後払い」が「前払いかつ、カギを抜いて管理する」になったことで、以下のような弊害が起こると思うんですよ。

想定されること

  1. カギ失くすでしょ
  2. カギ紛失時の、管理・メンテナンス費用が増える。
  3. 小銭の持ち合わせのない人が、駐輪ロック利用を避ける(いちいち両替しないでしょ)
  4. 急いでいるときはなおさら
  5. 後払いなら、違反駐輪を強制ロックできるのに。

あとね、100円コインを入れたのに、ロックが動かざるごと山の如し。そもそも機械の精度が低すぎる


で、コインの返金を求めて管理事務所に連絡し、手続きに向かうとその間に自転車撤去されているというまさにコント。
まさに今日2500円払って回収してきました。
さすがに、那の津のシルバー人材の人に文句言うわけにもいかず…

この有料自転車駐輪所の管理は福岡市中央区役所 道路適正利用推進課
ほんとナゾすぎる。

ちなみに、路上の自転車監視員のおじさんも「なんでこんな変更したんだ」って困惑。
で、区役所の道路適正利用推進課に、なぜ後払いに変更したのか聞いてみました

で、返答がこちら

天神地区の路上駐輪場において,用者が路上駐輪場に適正に駐輪した後,悪意のある第三者の行為により,放置状態となり撤去された可能性があり,その対策として,今年3月に,チェーン式駐輪機およそ400台を第三者が解除できないよう前払いの鍵付き駐輪機に改修したものです。

最初は意味がわからなかったのですが、調べてみると以下のようなニュース記事が見つかりました。

▼有料駐輪場の自転車が「撤去された」 そんな「被害」がネットで話題
https://www.j-cast.com/2017/04/14295300.html?p=all

先に止めてある他人の車輪のロックを外し、自分の自転車と入れ替えてしまうのだという

なるほど。要約すると、駐輪したいが有料駐輪スペースが空いていない際に、すでに使用中の駐輪車両の支払いを済ませ、自分の自転車を駐輪しているとのこと。で、有料駐輪を外された自転車が那の津に撤去されている事例があるそう。

そこで、区役所としては有料駐輪所を「カギ付き先払い」にしたと。
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いやいや、根本的な問題点の解決はそこじゃないでしょう
駐輪場の数が少ない、不便、撤去の乱発が原因でしょう。
ダイヤル式にする案もありそうな。

謎ポイントとして「使用禁止」も多い

謎ポイントとして「使用禁止」も多い

「使用禁止」は台数の間引きが理由かな?ともおもったけど、そんな必要あるかね

天神の自転車駐輪場

↑スカスカに見えるけど、全てのロックが使用された「満車状態」
これで隙間に停めたら、速攻で撤去ですから、ほんとうに解決する気あるのかな。

イムズの駐輪場

↑一方で、すぐ隣のイムズ(民間企業)駐輪場は、効率的にスペース利用されてます。

いろいろツライ。

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