ファブラボとは|ファブラボ佐賀がオープンします vol.2
「あなたの想いをカタチに」をテーマに、デジタルからアナログまで多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房「ファブラボ佐賀」が生まれる。
現在、世界20カ国以上・50箇所以上に市民工房ファブラボが設立されています。
このファブラボを名乗るためには、以下の条件が必要となる。
- 一般市民に開かれていること。
- ファブラボ憲章の理念の基づき運営されていること。
- 共通の推奨機材を備えていること。
- 国際規模のネットワークに参加すること
ここで触れられたファブラボ憲章とは、世界ファブラボ会議で議論・提唱された、ファブラボの理念と精神を明確にした取り決めのことです。
▼ファブラボ憲章
http://fablabjapan.org/fab-charter/
ファブラボ憲章の特筆すべき点として「ファブラボの発明はだれの所有物か。」という点が挙げられます。ファブラボで発明されたアイデアや技術は、発明者の同意が得られれば、できるだけオープンにシェアしていきましょうという内容になっています。機材だけでなく、アイデアや技術といったノウハウを共有することで、よりモノづくりの面白さや品質を高めていくことができます。
MIT(マサチューセッツ工科大学)のニール・ガーシェンフェルド教授が「ものづくりを一般にひろめよう」と提唱し、ボストンの貧困層が住む地域と、インドの小さな集落に設立されました。2002年のインドのムンバイに設立されたファブラボでは、設計デザインがオープン化された無線ルータが作られました。
それにより、インドの小さな集落にインターネット環境が生まれ、このファブラボをきっかけに村全体的にインターネット環境が整備され、生活環境の改善につながったという実績があります。
このような事例と考え方に共鳴する有志によって、世界各地にファブラボが生まれていったのです。
ファブラボ佐賀に導入される機材は、ファブラボ憲章でも推奨とされる以下の機材。
- 3Dスキャナ
- レーザーカッター
- ペーパーカッター
- コンピューターミシン
- 3Dプリンタ
- CNCミリングマシン
「あなたの想いをカタチに。われわれはそのお手伝いをします」をミッションに設立されるファブラボ佐賀のオープンは7月5日。
施設概要
住所:佐賀市呉服元町2-30
オープン日:2014年7月5日 13時
交通:佐賀市営バス 呉服元町より徒歩4分
656広場から西に3軒目
電話:0952-97-7664
運営:JIN Tech & Research